ブログジャック3 : なぜバルセロナに移住したか Part 2 by オーナー夫

皆様、こんばんは!先日のブログでは移住シリーズを一回休息させていただいて、生ハムについて書かせていただきました。

何を書いても反響がない!誰か助けて。涙

ただ、今回こそ待望の(?)なぜ移住したかの続きを書いていきたいと思います。涙なしには語れないので、ハンカチの用意を!

前回までのあらすじ

サッカーや生ハムを通じバルセロナやスペインに興味を持った筆者が、2009年に初めてバルセロナを訪れる。そこで不器用な男、筆者がバルセロナに恋をするのである。

さて、この後一体どんな展開が待っているのか?筆者とバルセロナの恋の行方は?

↓↓↓

バルセロナ旅行からニューヨークに戻り、しばらくは遠距離恋愛をしている気分だった。幸い職業柄かなり忙しかったので、とりあえずは仕事及びニューヨークを謳歌することに集中した。実はニューヨークのことも大好きだったのだ(え?二股?)。

ニューヨークでももちろん生ハムを丸ごと一本購入した。ただ、ニューヨークの家電はアメリカサイズ、冷蔵庫もデカかった。したがって、脚一本丸ごと冷蔵庫に収納することができたのだ。これで家中が獣臭くなることはなかった。ただ、友達のY君が家に来て不意に冷蔵庫を開けた時、ただならぬものを見てしまったという表情で冷蔵庫を閉めていた。ただ、Y君には胸を張って言いたい、あの時あなたが見たのはバラバラの遺体ではなく、ただのハムですよ!と。

その後時は流れ、2013年。なんと一つのニュースが飛び込んできた。スペインが外国人を呼び込むために新しいビザの制度を作ったのだ。ここでは詳しくは言及しないが、移住に興味がある方がいれば、今後何らかの形で情報をシェアさせていただきたいと思う。

その条件は簡単なものではなかったが、若干の道筋が見えた瞬間だった。いつしかスペインに移住ができるのでは?という具体的な目標ができ、それに向かって仕事を頑張ることにした。

そんな中、2013年に一旦ニューヨークから日本に戻り、2年働いたのち、転職し、2015年にニューヨークに戻った。転職の間のいわゆるガーデン・リーブ(他の会社では働けない期間、金融機関同士の転職だと通常3ヶ月ある)では、家族を連れて再度スペインへ渡り、バルセロナ、マドリッド、トレド、バレンシアを見て回った。こんなところに住めたらな〜、という想いがさらに募っていった。

正直、この頃から金融業界で働くことに疑問を感じ、モチベーションの維持がかなり大変であった。なんの不満もなかったし、やりがいのある仕事だった、ただ一回きりの人生果たしてずっと続けていきたいのだろうか。多大なストレスもあったし、家にいても常にブラックベリー(今は無くなった携帯端末)を見ていなければいけなく、家族と時間を過ごしていても、いつもどこか上の空であった。また、同じ時期に尊敬していた上司が若くして亡くなるという、とても悲しい出来事があった。本当に人はいつ何が起こるかわからないし、やりたいことはできるうちにやらなければいけない、という想いに駆られた。仮に自分に残された時間が少なければ、最後まで金融機関ずっといたいのか、その答えは明白であった。

ニューヨークという街ほど刺激的な街はないと思う。世界から優秀な人が集まる仕事環境としてはもちろんのこと、ブロードウェイなどのエンターテイメント、クラブ、バーといったナイトシーン、ファッション、音楽イベントなど、何をとってもかっこよかった。ただ、如何せん冬が長く寒い!物価が高すぎる!そして人の上昇志向が強すぎて、計算高い人が多すぎた!これはあくまでも個人的な感想だが、自身の損得勘定で付き合う人を決めたりする人が多く(あくまでも一部だと思いますが)、人間関係でも疲れることが多かった。ニューヨークのことは未だに好きだが、家族もできたこの頃から、ここじゃなくても良いな、と思い始めていた。

 

2016年にも二回バルセロナへ渡った。実際住むとしたらという視点で、住宅事情や様々なインフラなどを実地調査した。その結果、インフラも整っていて、治安も比較的良く、物価・地価は比較的安い、教育水準も低くはない、アジア人差別もあまりなさそうだ、ということがわかり、ますます移住を現実的に捉えるようになった。

そして2017年の年明けに移住を決めた。不安もあったが、子供も当時まだ4歳、変化にはまだ敏感でなかった。私も当時まだ30代後半、失敗してもやり直しがきく。何より大好きだったアンドレス・イニエスタもそろそろ移籍か、と言われていて、生で見るなら今しかない、という想いもあった。何より自分の中のリトル林先生にも背中を押してもらった。「いつ行くの?今でしょ!」と。

ちなみにうちには大好きなアンドレス・イニエスタ様人形がいくつかある。この3月、2歳の娘用に雛祭りを祝ったのだが、スペインではもちろんお雛様が手に入らない。妻が勝手に私のイニエスタ人形様を即席お内裏様に変身させていたのには驚いた。偉大なイニエスタ様はお内裏様にもなりえるのだ。

その後本格的な移住の前の4月に、銀行口座の開設や子供の学校などの手続きに再度バルセロナへ。その後正式に会社を辞めた。もう後戻りはできない。未だにこの決断が正しかったかは分からないが、小さな夢を叶えた瞬間だった。

 

次回いよいよ移住編最終回へ!

ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。