スペインの好きなところTop 5 完結編

こんにちは!5月ももう中盤、皆様いかがお過ごしでしょうか?

こちらでは子供の学校が9月から6月のため、6月が年末という感が強い。なので、5月になるともう一年終わってしまうか〜時が経つのは早いな〜、という思いにふけってしまう今日この頃。

 

さて、今回はスペインの好きなところ完結編ということで、唯一残った第一位を発表したいと思います。皆様の期待にそう一位の登場に期待しましょう!

 

では、いきます!

 

第一位は。。。。。。

 

「人」です。

 

実際これは賛否両論があると思いますし、特に私の住むカタルーニャは他のスペインの地域に比べ、冷たいし、素っ気ないし、絶対に謝らない、なんて言われています。笑

しかし、私が体感する限り、かなりみんな優しくて人が良いのです。だから、普段生活してて人間関係であまり嫌な気持ちになることがない。私にとっては、これこそ一番大事なことです。

 

実際、どういうところが良いのかを書いていきたいと思います。

 

まず、私が思うに、アジア人への差別というのが他国に比べて非常に少ない。むしろ親日家の人が結構多い。

これは先祖代々、私たちのお爺様・お婆様たちが、素晴らしい日本文化を築き上げ、日本の良い評判を世界に知らしめてくれたおかげです。祖先様達には深く感謝しなければいけません。目に見えてること以上に、昔の方が日本のために貢献してくださったと感じる。

また、ここでは日本食、漫画などの日本の文化、日本人の風習が好きな人が多い。最も最近連絡先を交換した人のWhatsappのプロファイル写真はなぜかキン肉マンだった。個人的にはそこは聖闘士星矢であった欲しかった。

特に漫画人気は何十年も前からすごいようで、私と同性代の人が小さい子頃からキャプテン翼、ドラゴンボール、キン肉マンなどの日本の漫画を見て育ったようだ。今でも毎日ドラえもんやクレヨンしんちゃんがメジャーなチャンネルで放映されている。あのしんちゃんの下ネタはスペイン語ではうまく訳せないと思うのだが。。。

コロナが始まってからは、アメリカを中心にアジア人に対するヘイト・クライムが多発し、そのニュースを見る度に同じアジア人として胸が締め付けられた。こんなことは起こってはならない。

しかし、ここではコロナが発生した後も、私自身は一度たりともアジア人だからといって嫌がらせを受けたことはない。それは日焼けしすぎて、メキシコ人にメキシコ人と間違えられるほど、褐色の肌を持つ私だからだったのか。。。

いや、私はタコスよりも寿司、ナチョリブレよりも長州力が好きな典型的な日本人だ。でもここで差別を受けた記憶はない。

バルセロナはスペイン北東部に位置するため、フランス国境までは車で2時間弱だ。3年前に国境をまたぎ、カルカソンヌというフランス南部の街へ出かけたのだが、その街では速攻嫌がらせを受けた。

国境越えたら2分で差別。思わずサトウのご飯か!と突っ込んでやりたかった。

 

もちろんフランスの方全てがそうであるはずがないし、親アジアの人も多いと思う。ただ、フランスに住む日本人の友達からも同じようなことを聞くし、イギリスやアメリカの一部地域からも同じような印象を受ける。

やはり経済的に強い国は、それなりのプライドがあり、アジア人に負けてたまるか、という潜在意識があるのかもしれない。

 

近所付き合いも、こっちはかなり楽だ。

NYに住んでいた時は、近所付き合いは全くなかった。コミュニケーションといえば、廊下にベビーカー出さないで、とか、傘置かないで、とか注意される時だけだった。人よりおならの回数が多い私が、単に嫌われてただけかもしれないが、ここでは隣人との関係もすこぶる良好だ。

 

特に斜め上に住んでいる家族は、海辺の別荘に招待してくれたり、奥様が医者なので、子供の調子が悪い時に家で診てくれたり、家を不在にする時は郵送物を代わりに受け取ってもらったり(私が代わりに受け取る回数の方が断然多いが)、かなりお世話になっている。

 

また、食事に一緒に行ったら1セントまで割り勘にするほどケチと言われているカタルーニャ人だが、何かとプレゼントをくれる。クリスマス、サン・ジョルディ(カタルーニャのバレンタイン)、旅行行った時のお土産と、人に喜んでもらいたいという気持ちは日本人に似ている気がする。

ただそれはボサボサ白髪・ロン毛の私が、公園に住み込んでいる方達の風貌に似ているので、可哀想で色々恵んでくれているだけの可能性もある。

だとしたら、今後はプレゼントをもらえないかもしれない。つい最近タモリにも突っ込まれるくらい髪を切ってスッキリしたからだ。今後様子を見てみよう。

 

実は私も証券マン時代、ケチと言われた。だからもともとカタルーニャ気質だったのかもしれない。

 

確かあれは入社2年目。

年末のイベントで、部署内で事前アンケートに基づき様々な項目でランク付けし、上位入賞者を発表するという催し物をやったのだ。例えば、モテそうな人Top5とか、オシャレTop5とか、そんな具合だ。そこでなんと私は部署のケチ四天王に選ばれてしまったのだ。他のお三方は、みんな40代、家族持ち、お金を節約したい気持ちもわかるし、また日系会社からの転職組だったので、オラオラ系で根っからの外資系の人より堅実だった。

私は社会人2年目の24歳、しかも新卒で外資系に入ったのに、いきなりケチ四天王に選ばれるとは。。。

やはり会社にあった賞味期限が近い牛乳をこっそり家に持ち帰ってたことや、タクシーは必ずメータが上がる直前に降りてたことを気付かれていたのかもしれない。タクシーメーターをすごい形相で見つめる目、「ここでいいです」と何もないところで急に降りようとする私、やはり先輩方の目はごまかせなかった。

 

ただ、そんな私も、年次を重ねてからは、ケチ路線を修正し、後輩にはよくご馳走したものだ。今や超有名人になってしまった、あの後輩三人組が特にお気に入りだったので、他の後輩にはラーメンのところ、彼女らには結構良いものをご馳走した。ただ、10年以上経った今も恩着せがましく「あん時よく奢ったよね〜」と話題にするので、多分相当ウザがられていると思う。この場を借りて謝罪したい、もう言いませんと。

と書いていたら、隣で嫁が、私はあんま奢ってもらってない、とへそを曲げている。10年間言われ続けないように気を付けたい。

 

さて、話が飛びすぎた。これは他の海外諸国にも共通することだが、スペインも子供に対して尋常じゃないくらい優しいし、みんな心から子供が好きだ。

前にも書いたが、私は右よりの人もびっくりするくらい日本が好きだ。ただ、唯一いただけないのが、子供に厳しすぎることだ。電車乗るのにも気を遣って緊張するし、レストランも小さい子を連れてはなかなか行けない。

 

こちらでは、それなりの高級店でも子連れで行けない所はほとんどないし、電車など公共の場で少し騒いでしまってもモーマンタイだ。その辺でボールを蹴って、おっさんの頭に当たっても確実に笑って許してくれる。

うちの上の子は、名前がRockだけあって、結構うるさい、今は8歳なのでだいぶ落ち着いたが、ちょっと前まではどこに行っても急に大声で歌い出したり、踊り出したりしてた。

日本だったら確実に白い目で見られ怒られるとこだが、こちらではむしろ、うまいね〜もっと歌って〜、と見じ知らずの人に褒められる。もちろん子育てとしてどっちが正しいかはわからないが、少なくてもあまりストレスを溜めずに子供を連れてどこへでも行ける。

 

アメリカに住んでいた時は、本当に仲の良い人以外は頼れなかったが、こっちでは自分の損得に関わらず助けてくれる、仲良くしてくれる人が多いと感じている。良い意味でお節介だ。言葉が分からなくても馬鹿にされることはなく、根気よく色々教えてくれる。スーパーの店員から家の前を散歩で通るおばあちゃんまで、今ではみんな知り合い、会うたびに会話する仲になった。

ただ一つやめて欲しいのは、あそこの日本食レストランに行ってみてくれ、と明らかに日本人がやってなくマズそうな所を勧めてきて、感想を求めてくることだ。どんな感想を言っていいか困る。最近勧められたのはOishii Ramenだ。名付けのセンスが。。。

 

特にここ2年、コロナで精神的に結構きつい時もあったが、常に楽しくやってこれたのも、日本という遠くに地から来ている私たちに、周りの人が温かい手を差し伸べてくれたからに他ならない。

だからこの場を借りて、御礼を言いたい。これは10年以上経っても、忘れることなく言い続けたいと思う。

 

最後に急ですが、ウォールストリートのドン小西と呼ばれた私、夫のお気に入りアイテム紹介!一応子供服のECサイトなので。笑 

皆様のお子様にめちゃX2似合うのが想像できます!

 

Maison Mangostan / ChanChan Dress (右)

 

Les Ecoliers /Skate Mono Jumpsuit

 

Fresh Dinosaurs /Spring Jumpsuit

Maison Mangostan サンダル全般

 

 

American Apparel 30歳誕生日の時に作った記念Tシャツ(非売品)

*30歳の誓いは一個も達成できませんでした

 

 

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