こんにちは!皆様、お元気でしょうか?私は、元気です!
そう、今日4月23日はうちのお兄ちゃんの誕生日なのです。この場を借りて、お誕生日おめでとう!遠く離れて暮らしているから普段一切話さないけど、一応覚えてるよ!
ということはどうでもよくて、4月23日はカタルーニャでは最も重要かつロマンティックな日なのです。
ロマンティックあげるよ〜♪ ロマンティックあげるよ〜♪ 本当の勇気見せてくれたら〜🎶
今日サン・ジョルディの日は、カタルーニャのバレンタインデーとも言われ、カップル、家族、友達の間で日頃の感謝や愛を込め、薔薇や本をプレゼントするのです。
一般的には、男性が女性に薔薇をあげ、女性が男性に本を渡すことが多いです。薔薇は赤と黄色二種類あり、赤は愛のしるし、黄色は友情のしるしとされています。また街中の道端には花を売るスタンド、本を売るスタンドがそれぞれ並び、人々で溢れかえってます。建物も、薔薇が飾られたり、赤と黄色のカタルーニャ州色で彩られ、とても綺麗です。
では、なぜ4月23日なのでしょう?
それは、11世紀に遡るのですが、騎士であったJordiが亡くなったのがこの日なのです。この騎士Jordiに関しては、こんな逸話があるのです。
タラゴナのモンブランという街が舞台になっており、そこには悪いドラゴンが住み着いてしまいました。街中の人は、この凶暴なドラゴンをとても恐れていました。なぜならドラゴンは毒性の息や炎を吐くのです(どんだけ強いねん!)。次第に腹を空かせたドラゴンは街にいる動物や家畜を全部食べ尽くしてしまうのです。次は人々全員が食べられてしまう、と街中の人が恐れていました。そこで王様が、苦肉の策として、毎日人間を一人ずつ生贄として差し出すことを決め、数日後にはお腹をいっぱいにしたドラゴンが街から去ってくれることを望んだのです。誰が生贄になるかは、くじ引きで決められることになりました。
ただ、そこで予想外のことが起こってしまいました。なんと一番最初に生贄として選ばれたのは、王様の娘である王妃だったのです。街中の人からも人気があった王妃が生贄になることは、誰も望んでいませんでしたが、王様も例え自分の娘といえど、一度決めたことを覆すのはアンフェアと思い、そのまま自分の娘をドラゴンの住む洞穴に連れて行くのです。
誰もが王妃が食べられてしまうと思ったその瞬間!
突如白馬に乗ったJordiと名乗る騎士が右手に剣を、左手に盾を持って登場するのです。かっこいい!そして、格闘の末、最後にその剣でドラゴンの胸をひとつき、ドラゴンを倒したのです。そしてドラゴンの血が滴ったその地面から突如薔薇が咲いてきたのです。そして、この薔薇を王妃にプレゼントしたのです。王様はJordiをいたく気に入り(そりゃそうだ!)、王妃と結婚してくれと嘆願したようですが、Jordiは街に平和を残し、クールに去っていっていったのです。Jordiは正義の象徴、だから現代でもJordiって名前の人めっちゃ多いのです。
この逸話に因んで、薔薇がプレゼントされるようになったのです。また、本に関しては、4月23日はちょうど「世界ブック・デー」でもあるので、それに因んで本もプレゼントするようになったのです。なぜブック・デーかというと、セルバンテス、シェイクスピアという偉大な二人の作家もこの日に亡くなっているのです。彼らを追悼する意味で、この日がブック・デーになったのです。
以上、こんな感じです!
さて、今日はあいにくバルセロナは雨です。でも散歩に出かけ、サン・ジョルディを楽しみたいと思います!多分一年で一番賑やかな日なので。
また、Tot anira beでは、1日限定のセールをやってます。サン・ジョルディ(さんじゅう)だけに花柄モチーフの服を30%オフにしてます。あと14時間、お見逃しなく!さっきの逸話に因んで、「出血」大サービス!
夫